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研究学園都市を南北に貫く基幹遊歩道沿いに立地するS邸の対面には「つくば宇宙センター」の緑豊かな広大な敷地が広がっています。

この恵まれた環境を最大限に享受するために2階に広いルーフテラスを設け、このルーフテラスをＬ型に囲むようにリビング・ダイニングキッチンを配置しました。ルーフテラスの外周を透明ガラス手すりとすることで、リビング・ダイニングキッチンのどこにいても研究施設の緑を望めます。

テラスとリビング・ダイニングキッチンの床は段差がなく共通のタイル貼りで仕上げてあり、屋外と室内の連続性を演出しています。

ルーフテラスに面したスチール製のシースルー階段沿いには大きな書架が設けてあり、明るい光が注ぐ階段に座って読書などをすることができます。また、家族の思い出の写真やご主人のカメラコレクションなども展示してあります。さらに階段下には本棚と一体化したご主人のワークデスクが設けられています。

2列型アイランドキッチンの横にはパントリー＋ランドリー室があり、その奥のサニタリールーム・バスルームへと回遊動線で連続しています。将来的なバリアフリー対策としてリビングの一画にホームエレベータを設置できるように構造や電源の準備をしてあります。

1階のビルトインガレージは２台駐車＋αの広さがありＤＩＹなどの作業スペースとしても活用できます。ガレージからはシューズクローゼットにアクセスすることができ、買い物の荷物などを運びこむ生活動線として利用できます。子供部屋の南にはウッドデッキテラスを設けてあり、大きな袖壁によって表通りからの視線を遮ったプライバシー性の高い屋外空間となっています。

白い壁とスクエアな形状のシンプルな外観は、つくば研究学園都市のモダンな街並みとの調和を意図しました。

大断面の集成材の活用などにより、2台並列ビルトインガレージを木造在来工法で実現しつつ耐震等級３を確保しました。