WORKS

１．スキップフロアによる完全分離２世帯住宅

従前からの北側上段の宅地に、擁壁を介して約２ｍ下がった南側宅地を新たに加えて、完全分離型の２世帯住宅を新築しました。北側の親世帯と南側の子世帯は、既存の擁壁に荷重を加えないためにブリッジ状に空中に浮いた和室を介して、子世帯の階段の中間部分で往来ができるようになっています。
世帯間を平面的に分離し、かつ、立体的にもスキップ状にずらすことで視線の交錯などがないプライバシー性の高い２世帯住宅が実現しました。

２．緑豊かな周辺環境を取り込む

子世帯は南側道路から長い旗竿状宅地になっており南側には隣戸近接して建っています。そのため日差しは南隣戸の屋根越しにハイサイド窓から取入れ、眺望は東側に隣接する広大な屋敷林に向けて広いデッキテラスを設けること緑の眺望を確保しました。２階に設けたリビングダイニングがこのデッキテラスを鍵型に囲むことで、周囲の恵まれた緑の環境を室内に取り込みました。
ご主人はサーフィンが趣味で、１階玄関まわりもウッドデッキや屋外シャワーが設けてあり、海と繋がった湘南ライフを楽しんでいます。

３．木質素材の質感を活かす

Ｆ邸は海岸から数百メートルに位置し、心地よい海風や明るい日差しに恵まれている反面、潮風による塩害対策を考慮しておく必要あります。塩害に強い材料としてＦ邸では天然木サイディングの外壁や、木製のバルコニー手摺等を採用しており、この木材の質感がＦ邸の外観上の大きな特徴になっています。室内の天井は屋根の梁材を直接あらわしたスケルトン仕上げとし、床材は無垢フローリング(ナラ＋自然塗料)を用いるなど、木質素材の質感溢れるナチュラルなインテリアになっています。